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BACKSTORIES by Tokuhiko Kise

よく聞かれる質問
「家具のアイデアはどこから?」
答えは
「いつでも どこでも いろんなところから」

家具を作ってるから、どこで何を見ても家具のことを考えてしまう。
服屋でジャケットを見てもこんな素材でソファを作りたいって思う。
パン屋の友達は石鹸を見て、こんなパン焼きたいって考えるらしい。

ハンガーテーブル、解りやすい名前。
そう、ハンガーの形から生まれた脚。
これがパン屋の彼ならハンガーパンになっていたはず。

ある時、ハンガーを見た時、テーブルを作りたくなった。
それからというもの、ハンガーの形をした脚のテーブルがぼんやり、
時にはくっきりと頭の中にある状態が続く。
日課のクロールで泳いでる時に、どうやってハンガー部分と鉄をつなぐかなって考えてたり、
何度も同じような絵を描いてみたり。

また別で頭にあったのが、半円と半円を直線で結んだ形。
どこかでこんな形のテーブルを見たのではなく、ヨーロッパの古い何かの道具?
40cmくらいの板を見てから。

あちこちで拾ったいろんなイメージが、自分の引き出しの中に貯まっていて、
あるときスルスルと出てきて組み合わさっていく。
完成形はまだ見えない中で試作を始める。作りながらも変化していく。
すっとゴールインの時もあれば、暗礁に乗り上げてしまい、ちょっと脇においておくことも。

無事4本のパイプでつながった天板とハンガー脚。見た目はいいけど実際の強度は大丈夫?
次は実際に使ってみる。時には上に乗ってみたりもする。
それは通常の使い方ではないけどそんな状況もありえるから。
テーブルの上に乗って照明の電球を取り換えたりって誰でもすると思う。

こんなふうにして新しいテーブルが生まれる。
角がないテーブルは実際のサイズよりもいい意味で小さく感じる。
この周りに座ってコーヒーやワインでも飲んで話せば、すべてが丸く収まる。そうなれば嬉しい。

黄瀬 徳彦