オーストラリアの友人でメディテーションの先生をしているJacに教えてもらった瞑想のイメージ。
風がありザワついた水面から静かに沈んでいく。水面から離れて行くにつれ雑音が消えていき、少しずつ揺れも無くなり、静かに穏やかになっていく。
時に何かが頭に浮かんで少し上昇しても平気、気にせずに受け入れ、また静かに再び沈んでいく。

“still”を辞書で調べると、“静かな” 、“平静” 、“動かない” 、“風が止まり凪のような状態” という意味がある。
日々の生活でザワつき気味な心を、静かに穏やかに沈める時間を持てば、ものの見え方、聞こえ方が変わってくる。

このテーブルを作ってみて眺めていると、こんなJacの言葉とそこで経験したメディテーションを思い出した。そう、心穏やかに落ち着いた状態。

小学生の通知表に書かれた言葉。笑顔が◎ 落ち着きがない。

どちらかというといつもセカらしく動いて生きてきた。好奇心と瞬発行動力だけで生きてきたとも言えよう。でも、そろそろ穏やかな時間を持つべきだ。

これ以上にシンプルに出来ないとこまで削ぎ落としたテーブル。

つい何を見ても、「これはこうやからこうなってるんや」　「ん？これは何？何か意味があるはず」と考えてしまう。ご飯を食べに行った先で座った椅子やテーブル、ひと通り自分で納得するまで仮説の連発、忙しい。

STILL TABLEは“凪” 。そんなこんなを気にせずに“ただ”そこに佇む。それが気持ちいい。

また、“still”には蒸留という意味もある。そう、ウィスキーなどを作る蒸留。
”蒸留“には不純物を取り除き、純粋な物質を得るとある。
なんかいい。そんな素な状態。

ホワイトオーク無垢材