HAVANA TABLEを作って以来、その使い勝手の良さで生活は一時期、随分と”ハバナイズ“された。
時にはそのHAVANAのサイズではどうも足りなくて、もうひとつHAVANA、更に別の台がいることになる日もあった。
そこで、重くない腰を上げて、しっかりと食事をするサイズのHAVANA DINING TABLEを作ることになった。

サイズは大き過ぎず小さくもないΦ900mm 、高さは700mm。
丸い天板は、片方をグッと押して立ち上がっても簡単にフラッと傾かないことが大事。何度も脚の長さを試していいところを見つけ出す。もちろん見た目のバランスも大事。天板の支え方もしっかり度を高める。ついにいいのが仕上がった。

仕上がっていたのに、なぜかその存在をしばらく忘れていた。

それが突然、撮影の舞台に上がって急に輝き出した。
ともにJACK BROWN で仕上げたHAVANA ARM CHAIRと合わせて撮影。
撮っていて盛り上がる。すこぶるいい。必要以上にシャッターを押してしまう。

天板に使用したリノリウムは160年以上も前にヨーロッパで発明された。亜麻仁油を原料とした天然素材から製造されていて、人体や環境にやさしい素材として、抗菌性、抗ウィルス性があるとして世界中の医療機関や教育施設で使用されている。
そんなことを知らなくても、このマットな質感が好きだけど、知るとなお嬉しい。

このテーブルでどんな人のどんな時間が繰り広がるのか楽しみ。

φ900 H710 mm
木部／ホワイトオーク無垢材
天板／リノリウム